裏板は内側の彫り込みを残しておいて
表板の作業に移ります
板は薄く削ると結構反ってくるので
時間のかかる表板も進めて行こうと思います
表板の方が作業は多いですよ
裏板と違ってF字孔とバスバーの製作があるので余計に時間がかかります
あらかじめ以前にパフリングカッターで厚さの印を付けてあるので
周囲を鉋で削っていきます
で、削って行くと
うわぁ〜
隠れていた節が出てきました
削るまでわからない厄介なヤツ
表板には他にヤニ壺と言う松脂が溜まっている部分があり
松脂は無くなるので穴になっている場所があったりします
作者によってはその場合廃棄にする人もいますが
せっかく楽器になるために切り倒された木です
もったいなくて僕は廃棄する気にはなれません
その場合は穴埋めなどの処理をキチンとして使います
名器と言われる楽器でもあったりしますよ
今回の節はギリギリ無くなりそうなので
無くなってくれ〜
と祈りながら削っていきます
場所によっては右手でやりにくい所もあるので
僕は左手を使います
木には削りやすい向きや削りにくい向きがあるし
楽器は左右対象でも人間の体はそうも行かないので右手ではとてもやりにくい所もあります
両方の手が使えるととても便利
僕は高校生の頃ドラムやパーカッションをやっていたのですが
やはり右利きなので左手が不器用です
なのでしばらく無理矢理 左手生活をしていたのがこんな所でも役に立っています
そうしてなるべくギリギリまで鉋で攻めます
ここのトンガリ部分が厄介な場所
表板の場合はすぐに欠けてしまいますので
かなりの注意が必要です
こんな具合にいろいろな鉋を使って周囲を薄く平らにします
節はかなり消えました
これならいけそう
黒い部分はポロッと取れちゃうので
残りたく無い場所です
さて鉋でギリギリまで攻められたら
スクレーパーで綺麗に整えます
表板のパフリングは木目に沿って歪みやすいのでなるべく綺麗に整えて少しでもクオリティが上がるようにします
スクレーパーでグルリと1周整いました
節の部分もずいぶん無くなりました
これで一安心
あとは気になる所をもう一度チェックして
パフリングを入れる作業に移ります