さてこれからパフリングの溝彫りです
表板は裏板と違ってとても気を使います
ここは一番下の部分
気が楽なのでここからスタート
後々わかりますがここのパフリングは無くなるのでウォーミングアップに最適です
ナイフで2本しっかり線を引いたら
間を細く削った平刀で取って行きます
この平刀は3ミリだったのを1ミリまで削って細くしてます
楽器の横部分
この辺りの木目と平行に近くなると木目がナイフの通りを邪魔するので慎重にやらないと綺麗に出来ません
そしてトンガリ直前まででやめておきます
こんな感じで反対側もやって下半分終了
そしてパフリングが入るように溝幅を広げつつ整えて行きます
右半分は整える前
左半分は整えた後です
サンプルのパフリングを入れて幅や深さを確認します
さて今度は楽器の上半分
ここは一番上になる部分です
下と同様にやりやすいのでここからスタート
ここもネックが入るのでパフリングは後々無くなります
また2本線を引いて
間を取る
ひたすらこの作業の繰り返し
節があった場所は硬いですよ
これで上下の溝彫りができましたね
お次は腰のくびれ部分
ここは木目と平行に近い部分が多いのとカーブがキツい所があるので
これまた気を使います
さて最後に残したトンガリ部分を始めます
作業的には同じで線を引いたら間を取る
ただしこのとんがっている場所はナイフを走らせる向きを考えないとすぐに欠けてしまうので
とても緊張します
製作の始めたての頃はやはり先がよく折れていましたね
も〜ショックですよ
まぁそれでもちゃんと修復はできます
欠け防止にニカワで固める人なんかもいますが
慣れればそんな事しなくてもできます
同様に幅を広げたらサンプルを入れて確認します
このサンプルを入れる時や抜く時もすぐに尖った部分が欠けるので
欠けない方向を考えて作業します
溝の合わさっている部分は千枚通しなんかで掃除して尖らせておきます
こんな感じでパフリングの溝彫りの一連の作業が終了
なんやかんな用事があるので
1週間以上かかりましたね
まぁ亀の歩みでも少しずつですが前進してますよ
次はこの溝にパフリングを入れていきます