あけましておめでとうございます
この頃なんだかやたらと忙しくて
なかなか更新できなかったこのブログですが
それでも気に掛けて下さる方々がいて
とても感謝しております
今年もゆっくり更新しようかと思いますので
気長にお付き合いくださいませ
さてチェロの製作ですがほとんど終わっておりますが
ブログはまだ進んでいないので
前回からの続きで今年はスタートしようかと思います
ペグをペグ穴に合わせるのはこういう道具で削ります
でっかいえんぴつ削りって所ですが
ペグの木(今回はローズウッド)が固いので
かなり手の皮がめくれてしまいました
真っ直ぐでは無く角度を付けないといけないのですが角度はペグ穴と合わなければ
摩擦力が少なくなって緩みやすくなります
なのでペグ穴を削ったリーマーに合わせるのですが
これがなかなか合わせるのが難しいんですよ
手の皮がめくれて痛みに耐えながら
ようやく4本終了
飛び出ている部分があるのでこれをノコギリで落とします
ノコギリ跡を綺麗に処理してセット完了
次は弦を通す穴を開けます
ドリルが貫通する時に割れが生じる時があるので
慎重に穴を開けます
ドリルが通ったら穴の中もヤスリで綺麗にしておいて弦が切れないようにしておきます
これでようやくペグのセット完了です
さぁ次はエンドピン
えんぴつで印が2ヶ所ありますね
下の印は中央、上の印は穴を開ける印で中央より少し上にするのですが
どれくらいにするのかは職人さんによって違います
中央の人もいます
今回僕は5mm中央から離しました
始めは3mmの手回しドリル
だんだん太いドリルに変えて
バイオリンペグ用のリーマーが入るようにします
バイオリンペグ用が最後まで入ったら
ズレていないか測ります
少しズレが出ましたので
彫刻刀でズレを修正したら
ヤスリで内部も修正
ズレの修正ができたら次は
チェロペグ用で進めます
そうやってズレの確認をなんどもして
真っ直ぐになるよう気をつけつつ
最後はチェロのエンドピン用のリーマーで仕上げます
めちゃくちゃ力がいるんですが
やりすぎないように真っ直ぐになるように…
もぅ気を使いまくりですが
ようやく完成
さてお次は魂柱
こんな道具を使います
どう使うかと言うとF字孔から入れて
チェロ内部を測って魂柱の長さを決めます
エンドピンの穴から覗いて接地面と角度を確かめてながら削ります
短くなったらそこで終了、やり直しなので
慎重に削ります
直接音に関わるので大切な作業なのですが
これは音を出してからまた本格的に調整をしていきます
こればかりは弾ける人じゃ無いと本当に鳴っているのかわからないと思いますね
僕は仕事で持って行ってホールの広い空間で調整できるので恵まれています
こんな感じでこのチェロを今年は使いながら調整していきますのでどこかでお会いできるかも知れませんね
このブログ共々よろしくお願いします。