おぎのけんの ブログ

チェロ演奏と弦楽器製作そして子育てと糖尿病とかいろいろ

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ネック材の仕込みと切り出し

横、裏、表と来て本体の最後の大きなパーツ

ネックの製作です

 

これがネック材として売られているメイプル材です

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ちゃんと長方形になっているなら作業はしやすいし2本とれるんですけどね

 

だいたいこんな感じで台形です

 

このままデザインすると誤差が生じるので

まずは長方形になるように補助板を取り付けます
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台形なんで滑ってくるのでしっかりとクランプで留めて接着します

 

少し大きめの板を接着したのではみ出しております

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なのではみ出した余分な部分を鉋で削ります
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これで補助板の接着はOK
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ここでポイント

虎目の向きでどちらを上にするかを決めるのですが

補助板をつけると虎目が見えなくてどちらが上なのかわからなくなります

なので判るように印をつけておきます

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「うえ」ってめっちゃわかりやすく書いてます

 

 

そして次に台形を長方形にします

普段はやらないのですが

わかりやすく削る部分を鉛筆で塗ってみました
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そして鉋で成形
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デザインに必要な部分が平行になるようにします

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台形のままだと斜めなので誤差が生じますので

面倒ですがこんな作業をします

 

 

さて、準備が整ったらアクリル板で作ったテンプレートをずれないようにセロテープで止めて

シャーペンで描いて行きます

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渦巻き部分は千枚通しで穴を開けて印を付けます
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ペグ穴も印をつけます
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今回の材料幅はギリギリでしたが

なんとか全体のデザインも描き終えて

切り出し準備完了です
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さてどうやってこれを切り出すかと言うと

いつも使うのがこのドリル
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ほとんどの製作者さんは電動糸ノコの親分みたいなバンドソーでやりますが

僕は持っていません

部屋がそんなに広く無いので買う気も無く

いつもドリルで型抜きをします

 

 

まずはデザインに沿って真っ直ぐ穴を開けます

 

裏側をよく確認してデザインに食い込んでいないかを常に注意します

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机もドリルで穴を開けないように気をつけながら

ようやくネックの型に穴があきましたが

この段階ではまだまだ抜けません

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次は斜めにドリルを入れて削りだします
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これもデザインに食い込まないように気をつけないと大変な事になります

 

 

そうしてあちらこちらからドリルを入れてようやく抜く事ができます
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てな事でバンドソー無しでいつも抜いちゃうんで買う機会をずっと逃しております
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あったら便利かなぁ?

そんなに使う機会もないのかなぁ?

製作当初からの悩みです

 

まぁ無くて困った事も無いからまぁいいか