上ナットと魂柱もできたので
駒を仕上げにかかります
チェロはかなりの弦圧がかかって
駒の足が広がるので
駒足スプレッダー
と言う道具であらかじめ足を広げてから
表板の曲面に合うように足裏を仕上げます
表板に傷が付かないように養生して
紙やすりを敷いて足裏を合わせます
最初は大きく動かしても大丈夫ですが
終盤には左手を置いて
動きすぎないように細かく擦って
曲面に合わせます
ちゃんと全面が表板に合っているか
鉛筆で印をつけて具合をチェックします
駒の足裏を合わせるのは難しいです
時間も凄くかかるし
ずっと紙やすりを押さえて擦るのは力が要ります
すぐに筋肉が疲労するので休み休みやります
ちゃんと合っていなくて隙間の開いている楽器も多いです
足裏ができたら
弦が乗る所辺りがまだまだ分厚いので
削っていきます
初めは鉋(かんな)で大雑把に削りますが
紙やすりで擦りながら厚みを調整します
次回は細部を整える作業です