子供が居ると色んな物が破壊されます
今回はこれ
僕が長年使っていた腕時計
フランク三浦 初号機(改)です
裏蓋に書いてありますね
そして完全非防水です
でも今まで不具合も無く
ずっと使えてましたよ
裏蓋を取るともう一つ中にプラスチックの板があります
それも外すと中はシンプルな小さい機械
リューズをはずして
時計板部分を外します
ヒビの入ったガラスをちょっと押すと
すぐにバラバラ
接着する時の為にあらかじめ掃除をしておきます
長年使っていたのでかなり汚れが溜まっています
さて今回ガラスの代わりに使うのはこれ
こちらも子供に破壊された老眼鏡
100均のやつなので失敗しても大丈夫
もう片方あるしね
卓上グラインダーで大雑把に削って
両側は鋸でカットして
まぁそれだけではもちろん合わないので
紙やすりで何度も合わせながらひたすら擦って
いきます
いゃあ結構時間がかかります
やり過ぎると取り返しがつかないんでね
真っ直ぐじゃなくちょっとカーブしているので
隙間があってピタッと合っていませんね
スクレーパーなんかも使って
曲面に合うように考えながら削ります
まぁいいでしょう
形が整ったら接着
今回使うのは
ゴリラ グルー クリア
アロンアルファでもいいんだけど
白く濁ってしまいます
なので今回は透明感があるゴリラさんで接着してみます
爪楊枝で接着の溝に接着剤を付けて
クランプで留めてもっと曲面に合うように
ドライヤーでプラスチックを温めます
そして接着できるまでクランプでしっかり留めて放置
ちゃんとくっつきますようにって
祈ります
クランプを外すと
なかなかの出来栄え
全てのパーツを戻して完了なのですが…
なんかベルトの革が古くなって汚い
余ったベルト革があるので
それに交換したら綺麗に仕上がりました
ベージュのベルトにするとまた雰囲気が違う
ベージュにしたら息子が気に入ったんで
息子に使わせてあげようと思います
もう壊さないでね
こんなやり方は習ったりするんじゃなくて
いつもその場で考えてやります
弦楽器の修理なんかも同じで
その場で判断して修理方法や作業道具を選んだり作ったりします
楽器を製作するより修理の方が難しく大変で
習うより経験やそれに基づく思考力が必要です
僕は名も無き修理職人さん達をとても尊敬しております
こういう楽器以外の修理なんかも
楽器修理や製作のテクニックも使うので
いい経験になりますね