山田音楽院から
子供用の分数サイズのバイオリン弓をお直しして欲しいと依頼がありました
これから次の生徒さんに渡すので使えるようにして欲しいとの事です
現状はこんな感じ
とても汚くなっています
でも良く練習したんやね
弓の毛は
フロッグを適正な所にするとダラダラの伸び伸び
毛の伸びだけではここまでならないので
毛の張り方が
長すぎます
真っ直ぐに張れて無くて捻れてもいます
おそらく買ったままなんでしょうが
かなりいい加減な毛の張り方ですね
まずはボロボロの巻き革モドキの黒紙を丁寧に除去します
綺麗に取れましたね
下の銀糸を痛めると面倒なので注意して作業します
竿部分は松脂がこびり付いていて
拭いたくらいじゃ取れないので
これもピカピカにしておきます
銀色はボロボロになって剥がれているので
これも綺麗にします
鉄の板が飛び出ていて角が尖っています
子供の指が怪我しないように角を落として
優しい当たりになるようにしておきます
半月リングも磨いてピカピカ
毛は酷く汚れていますね
今回は毛替えはしないと言う事なので
毛のクリーニングをして綺麗にしておきます
弓本体はニスを塗り直してコーティングしておきます
ニスが乾くまで立て掛けて
そっとしておきます
ニスが乾くまでは触れ無いのでしばらく休憩
で、休憩後はニスも乾いたので革を貼ります
タコ糸でグルグル巻きにして接着します
タコ糸を外して少し処理をして巻けました
さてクリーニングも終えた馬毛ですが長すぎるので長さの調整をします
毛を張り終えたら作業完了
手元の汚れも無くなってスッキリさっぱり
これでまた次に使う生徒さんも音楽が好きになってくれれば
とても嬉しいです😊