今週は息子、娘と相次いで発熱、呼び出しがあったので
なかなか思い通りに作業が進まなかったのですが
2人とも元気になって保育園に行けたので作業を完成させます
駒の製作の続きですが
足についているトンガリ部分と
中央のハートと部分など
装飾的な部分を綺麗に仕上げます
次は弦の乗る溝のを決めるために
駒の中心を測ります
溝の位置を決めたら
アートナイフで溝を付けた後
精密鑢(やすり)で溝を整えます
弦の幅に合わせて何本も使います
できたらここで一度弦を張って駒を立ててみます
そうして弦高の微調整をしていきます
何度も弦を張ったり緩めたりするので
金属疲労で弦が切れる時もあります
チェロの弦は値段高いので
弦が切れたらショック大です
今回は切れずに済みました
最終的に弦高が決まると溝が深くなるのでもう一度上の部分を削り直します
上を削ると弦が乗る所が分厚くなるので
厚みも調整します
さて、ようやく駒が形になりました
製作者の刻印を押しておきます
半田ごてタイプの刻印で焼印をします
曲がらないように、かすれないように
慎重に押します
なにせ一発勝負なもんで
綺麗に刻印できましたよ
半田ごてが温まっているので
ついでにこの前作ったチェロ弓にも押します
お客さんのじゃなく自分用なので気が抜けているのか
少し曲がってしまいました
残念!!
最後の製作作業は一番細い弦の溝に
食い込み防止の革を貼ります
この革はティンパニーの革です
東京音楽大学時代に楽器庫を管理していた方に頂きました
もらった時は自分用しか考えてなく
こんな仕事をするとは思わなかったので
一生分あるわ〜って思っていたけど
こうやって使っていると
そのうち無くなりますね
一応全ての製作作業が終わりました
立ててみて試奏して最終チェックをします
大丈夫です
バッチリです
駒の足も表板にピッタリフィット
今回使用の駒はフランスの
Aubert(オーベルト)社の
DE LUXE(デ ラックス)
最高級品の駒を使いました
その他にも作業しましたが
長くなるのでまた次回
おまけ
今日もレッスン中に保育園から電話があって娘のお迎えに行ってきました
おやつの時間に吐いたそうです
帰ってきたらすこぶる元気
お兄ちゃんと暴れ回ってます
元気でよいよい