おぎのけんの ブログ

チェロ演奏と弦楽器製作そして子育てと糖尿病とかいろいろ

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

チェロの内部

今日はチェロの内部のお話です

 

まぁ修理するか製作する人しか見られない場所なので

 

プロの奏者でも知らない人が多いです

 

一般の方には全く興味が無いでしょうね

 

 

f:id:vcken:20191115133948j:image

これは楽器の下にエンドピンと言う

棒があるのですがその土台から

外した穴からの写真です

 

以前にも違うチェロのこの写真はお見せしましたが

垂直に立つ棒は 魂柱 と言います

 

表板の振動を裏板に伝える役割と

弦からの圧力で表板が凹まないように支える役割があります

 

魂柱は挟まっているだけで接着はしません

 

これを動かす事で音量、音色の調整をします

 

 

f:id:vcken:20191115134451j:image

楽器を正面から見た時の右側のF字孔の中から撮った写真です

 

向こうに見える横板にニスがたれていますね

 

垂れた先、横板の下に一枚付け足した薄い板があります

 

これは ライニング と言います

主に接着面積を広げる役割をします

横板の保護にもなります

 

横板自体は2ミリ弱程なのでそれでは接着力が弱いです

 

なのでライニングをつけてきちんと接着できる面積を確保します

 

f:id:vcken:20191115135045j:image

先程の場所から少しずらして撮影

正面から見た時の左下の横板が見えます

 

この楽器は横板が割れていましたが

薄い木片のパッチをつけて修理がしてあります

 

 

f:id:vcken:20191115165113j:image

こちらは正面から見て右側の横板

なぜか削ってありますね

厚すぎて曲げにくかったのかな?

 

厚いと曲がりません

割れてしまいます

 

かといって薄すぎると強度的に不安です

 

下のライニングからは膠(にかわ)がはみ出ていますね

 

横板もライニングももうちょっと綺麗に仕上げたい所です

 

見えない所なので手を抜きがちです

 

こういう見えない所をきちんと作る製作者はいい製作者です

 

楽器を買う時は試奏して音を確かめるだけでは無く

見えない所をきちんと作ってあるかを確認した方がいいです

 

f:id:vcken:20191115165716j:image

f:id:vcken:20191115165722j:image

これは魂柱の当たっている裏板です

 

修理跡がいろいろあります

ちょうど魂柱が来る場所が割れているので魂柱はパッチに乗る事になります

 

全体的にどのパッチも大きすぎますね

大きいほうが丈夫ですが

あまりに大きいと響きが悪くなります

 

和紙でやる方もいます

確かに響きには木のパッチより良さそう

 

強度も大丈夫だとやっておられる方はおっしゃってます

 

いろいろな意見はありますけどね

 

 

 

材料が木なので古くなると表板は特に割れます

何百年と経った楽器は必ず修理をしてあります

 

修復技術は凄いもので

車で踏み潰してバキバキになっても

元の形に戻せるんですよ

 

そりゃあ時間とお金は凄くかかりますけどね

 

そう言う職人さん達の素晴らしい仕事のおかげで名器って何百年も音楽が奏でられるんですよ

 

 

僕ももっと技術を磨いていきたいです

 

 

www.oginoken.com

 

 

www.oginoken.com

 

 

www.oginoken.com

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村