これは僕が初めて作ったチェロです
普通には売っていない物を作りたくて
製作しました
きっかけはアンナー ビルスマさんと言うチェロ奏者が弾いた音
ストラディバリウスのセルヴェと言うチェロの凄まじい低音を聞いたからです
セルヴェは大型のチェロで
その前現在のチェロのサイズは
小型のチェロと呼ばれていました
時代がハイポジションの高音を求めるようになって小型のほうが主流になりました
小型のほうが高音を扱いやすく
小回りが効くのですが
低音が犠牲になっているので
僕としては物足りません
せっかく作るんだったら大型で
低音がブンブンなるやつを作ろうと思って製作しました
普通のチェロケースには入りません
僕のケースは大型が入るのでケースに入る最大限の大きさにしました
材料はお金を気にせず
とにかくいい物を仕入れました
裏はこんな感じです
通常より大きな板が必要なので
イタリア在住の知人に探してもらって
送って頂きました
虎目杢も端までちゃんとある良い板です
チェロは大きいので端まで綺麗に虎目があるのはなかなかありません
山田音楽院のSUZUKIのチェロと並べてみました
ネックの虎目も綺麗に入っています
音はやはり凄い低音がなります
とても弾いていて気持ち良いです
これを弾いた後では普通のチェロは
物足りません
プロの演奏仲間達も驚いていました
コントラバスがいるのかと思った
って言われた時もあります
初めてなのでいろいろ欲がでて
実験もしまくりました
ストラディバリの時代は
真っ赤だったと聞いたので
本当に真っ赤っかに塗って
塗ったのにまた全部剥がして
塗り直したり
磨く物もいろんな物で磨いて試してみました
おかげでムラだらけになったけど
勉強になりました
赤い色は抜けて行くのでどうなるかも
楽しみでした
今はかなり抜けてオレンジになってきました
製作はまだまだの所も沢山あったのですが
その後のチェロ製作に役だっています
今は5弦チェロを弾いているので
この楽器は山田音楽院に置いて
レッスンの時に使っています