最近世界的バイオリニストの五嶋みどりさんのプロジェクトに参加しだしたり
家庭内でも大きな変化があったりで
益々製作もブログも進みません
時間が足りないなぁ〜
さてさて、ネックの切り出しと成形が終わったら
本格的にネックの製作が始まります
まず一番大切なのは中心のラインを正確に引く事
この線を引くにはトースカン
と言う聞き慣れない名前の道具を使っています
どう言う言われの呼び名なんでしょうね?
調べてみると
フランス語の trusquin(<名詞>罫(け)引き、罫(け)書き具)から。
だそうですよ
フランス語とは思いませんでした
中心線が引けたので他のデザイン線を引くのですが曲面なので真っ直ぐのプラスチック版を当てて引きます
指板面は平面なので普通の定規で引けるので
楽ですね
スクロール部分は1周目のラインを引きます
スクロールの外枠のデザインができました
この部分「ベロ」って言う人もいますね
正解は無いのでそれぞれの製作者によって
計算方法も違います
よく見たらいろんな形がありますよ
さてデザインもできたので作っていきましょうね
棹部分は鋸(のこぎり)で切り落とします
鉋(かんな)や鑿(のみ)でやっても構わないのですが
なにせ硬い木なので時間と労力がかかりすぎます
大工道具は難読漢字が多いですね
ペグボックス部分も同様に切り落とします
鋸で落とした後は豆鉋で削りますがラインをオーバーしないように見えない所は
鏡を使って気をつけつつ削ります
スクロールに入る前に小さな直角マイクロプレーンで整えておきます
さてスクロール部分ですよ
ここも鑿や彫刻刀でやるのもアリですが
やっぱり時間と労力がかかるので
鋸で落とします
1周目のライン沿いに横から切って
次は縦に鋸を入れて少しずつ切り落としていきます
そうして1周目を少しずつ進めて
2周目以降も計算してデザイン線を引いてから
鋸で落としていきます
鋸で切ったのでカクカクですね
カクカク部分を鑿や鑢(やすり)で曲線に仕上げます
そんなふうにしてスクロールの切り出しをしていきます
スクロールのこの後は彫刻刀や鑿で作っていきますが
デザイン線とか引いて作るんじゃ無いので
製作者のセンスが問われる所です