ラッピングもできたので次は反りを仮につけます
仮にでも反りをつけておかないと毛を張って試奏ができません
現在の何もしてない状態はこんな感じです
軽く反ってますね
天然木なので乾燥していく段階で反ったりはしています
まだ全然反りは足らないので熱を加えて曲げていきます
とても硬い木なのでそう簡単に曲がりません
写真では写っていないけど汗だくです
簡単に曲げられる木は反りをつけてもすぐに戻ります
僕は具合を見ながら何度も何度も曲げていくので長時間かけてやります
足に当てて曲げると痛いです
しっかりと持つので親指も痛いです
休憩したりする時はこんな風にして付けた反りが戻らないようにして置いておきます
反りがつきましたね
普通の製作者は反りを付けたら終わりでしょうね
ここからが僕の違う所で僕は楽器が弾けます
なのでこれから毛を張って弾ける状態にしてからが本領発揮です
人によっては計算なんかでごもっともな事を言ってますが
計算なんて当てになりません
そもそも計算が成り立つには
完全に均質な材料
寸分の狂いの無い製作精度
が無いと前提条件が成り立ちません
そもそも天然木です
均質なわけがありません
人間が作る物ですから完璧な製作精度なんてできるわけがありません
なので計算なんて意味が無いと思います
僕は弾いたり本番で使ったりしてそれぞれ弾きやすいように調整をしていきます
この感覚は人には教える事ができないですね
なので作る弓、楽器はどれも同じでは無いです
同じ物を作る事には全く意味を見出せないです
時間がかかってしゃあないですけどね
でもせっかく作るので納得できるまでやるんですよ
自分でもどんなふうに仕上がっていくのか楽しみです